まるで何もわからない徴用工問題報道

前にも書きましたけど、韓国側の言い分が是とか非とか賠償が適当だとか言うつもりは全然ありませんよ。正直どうでもいいし、興味も無いんです。

が、あまりと言えばあまりに何もわからない報道に辟易してるんですね。

以前に書いたものはこれです。韓国徴用工判決に見る日本政府とメディアの狂いっぷり

本日の読売の社説はこれです。

昨日の紙面には、この請求権・経済協力協定について書いてありました。1960年代のことで、当時の「軍事独裁政権」である朴正煕政権に韓国国家予算の二倍もの金を払い、その金で目覚ましい発展を遂げたとありました。

しかしですね、その金がいわゆる「徴用工」の人に払われたのか、どの程度払われたのかは全く書いてありませんでしたよ。言いたく無いのでしょうか?それとも不明なのでしょうか?もともと彼らには払われる必要の無いものなのでしょうか?そこんとこさっぱりわかりません。

そして、(このところの報道もきちんとみてないんですが)訴訟した徴用工の人達は何と言ってるのでしょうか?裁判所はこの協定についてどう判断したと言ってるのでしょうか?もしかしたら見落としているのかもしれませんが、さっぱりわからないのです。

読売や日本政府は「解決済だ、解決済だ」とそればっかりで、彼らの言い分がこちらには聞こえてこないんですね。

先も申し上げたように、当時は軍事独裁政権であって、政府に物申すものは、ぶち込まれたり残虐な拷問を受けていたんです。これは否定しようの無い事実なんですけど、ここんとこどうなんでしょう?

さらには、そういった残虐な軍事独裁政権に肩入れしていたのが当時の日本政府なんですねぇ、例えば、金大中拉致事件といって、日本の主権が侵害され、朴正煕の政敵であった訪日中の金大中が拉致され、勝手に日本から連れ去られるという事件があったんですが、日本政府は不問に付しておりますね。そういったズブズブの関係だったんです。

私のただの推測ですが、朴正煕が金を独り占めにして、「被害者」(被害者とすればですよ)に渡してないってことはないんですかね?もしそうだとすれば、今の今になって訴訟することは十分考えられることです。満足していないのでしょうから。あるいは、当時金をもらいながら「さらに金よこせ」と言っているのでしょうか、この人達は。そこんとこも一切わかりません。

そして、裁判所です。これに対して裁判所は一体どういう判断を下したんでしょうかね?おそらくはこの協定なるものも加味したものと思いますけど、「不十分だ」とか「賠償されていない」と判断した理由は何なんでしょうか?

何はともあれ、さっぱりわかりません。相手の言い分がこちらには全く伝わってこないんです。

日本政府も読売も、ただひたすら「解決済」のそればっかりのバカの一つ覚えって奴です。

そんなご意見は不要です。両者の言い分を聞きたいわけです。その上で、「やっぱり韓国の言い分おかしい」となるのかどうなるのかは、こちらの判断することですね。ご意見の押し付けはやめていただきたいものです。

それとですね、文が「韓国政府は三権分立により、判決を尊重しなければならない」と述べたのは明確に正しいですよ。こんなこと誰が考えても正しいですね。「政府が協定で最終的解決をしました」から「裁判所は黙っとれ」とはならないのです、近代国家では。こんな基本的なこともおわかりになっていないようです。

もし、そうであれば、政府の決めたことには一切訴訟ができないことになってしまいます。それで良いということなんでしょうかね、読売さんは。これで近代国家と言えますか?

裁判所が出した答えを政府が捻じ曲げることができるのは、独裁国家のみです。まさか、もしかしたら、日本政府や読売はこんなことがまかり通ると思ってんですかねぇ。。。三流ですよね。世界中の笑いものになっていただきたいと思います。

よくこんなデタラメな文章を社説でございますと言えると思います。「具体策は出さなかった。人ごとのような態度は納得できない」って、頭おかしいんじゃないですかね、この人達は。