慶大の細谷雄一が御用学者の本領発揮、その3

だいぶ間が空きましたが、以下の続きです。

さて、この慶大の細谷雄一なる人物と、彼の言及する二冊の書物の著者すべてがCFR関係者であることが明らかになりました。正式名称は外交問題評議会(Council on Foreign Relations)ですね。これがいかなる団体であるか知らない方は、元CIA高官で内部告発者であるケビン・シップの話を聞いていただくのがてっとり早いです。知らない方には、いくらこの連中の危険性を説明してもムダですし、この細谷雄一が学者などではなく、ただのあやつり人形でしか無いことも理解はできないでしょう。

 さて、再度紙面に戻ってみます。こんな話でした。

民主政の危機 偏った民意が招く独裁

なんだそうです。何度も書きますが、読売の論調はこうなんですね。「民主主義によって選挙したら民主主義が危機になった」といかいうまるで矛盾したことをいつも言ってますね。しかし、御用学者の細谷先生の言うことはひと味違いますし、騙し方も高度になっています。

彼の言うことを拾ってみましょう。

トランプ政権が誕生し、中露のような権威主義体制の国家が影響力を強めている。

意味不明の文章です、トランプ政権と権威主義体制の国家の影響力の強まりと、まるでどう関係するのかわかりません。およそ学者の書く文章ではありません。

こうした中で、独裁主義的な指導者が(云々)勝手をし、民主政に不可欠な条件が侵食される。

中国あたりじゃあるかもしれませんね。しかし、彼は「トランプ」とは言ってません。実際に「こうした中で、独裁主義的な指導者が」というのは一体どこを指しているのか全くわかりません。これも学者の文章ではありません。しかし、こうです。

世界で最も強固で、最も伝統ある民主政国家であるはずの米国が、そのような危機に直面している

なぜかまるで根拠も示さずに米国ということになっちゃってます。読んでる方としてはさっぱり論理がわかりません。

「トランプ政権が誕生し、中露が影響力を強め、『こうした中で』独裁主義的な指導者が勝手をし、民主政に不可欠な条件が侵略される。最も伝統ある民主政国家の米国が、その危機にある」というのですが、トランプ政権誕生と中露の影響力にどのような関係があるのか、独裁主義的指導者が誰なのか、どんな勝手をしているのか、なぜそれで米国が危機に瀕しているのか、その危機とは具体的には何か、まるでさっぱりわからないのです。学生のレポートであれば点はとれないでしょうねぇ。。。まるで意味不明の文章ですから。

しかしそれは置いておき、先に進みましょう。後でこのもやもやは解消されるんでしょうかね?

さて、ここでなぜか先生は、先に言及したCFRのお仲間の著書の中の「デモクラシー」という言葉は「民主主義」ではなく「民主政」のことであると言い出します。

Wikipedkaによれば民主政とはこうですね

 民主政(みんしゅせい、democracy)とは、ルソーの『社会契約論』によれば、その執政体(政府)の構成員が市民全体の半数以上であるような統治のことである。

大学の先生のはずなんですが、democracy=民主政の定義が一般的な概念とはまるで異なるもののようですね。明らかに別の定義になってしまってます。

彼に言わせると、民主政とはこうなんだそうです。

「デモクラシー」は「思想」ではなく「政体」を意味しているからだ。

なんだそうですが、ならば「政体」と言えば良いことですね。政体もWikipediaに定義が書いてあります。もちろん必ずしもWikipediaが正しいとは限りませんが。

 支配者が誰かに着目した統治の形態。政体の上に国体という概念をおき、主権者が誰かを指す概念として国体を用い、政体をより細かな統治の形態とする場合もある。

なるほど、民主主義国家においては、単純に選挙で選択された政治家による政権のことですよ。つまり、細谷先生は強引な論法で、「デモクラシー」という言葉を「政権」を指すものとしてしまっているわけです。なんでわざわざこんなことをするのでしょうか?

後半はスキャンしてないんですが、くどくどと書いてあることは、ヒトラーの独裁体制ですね。ここでおかしなことが書いてありますね。

ナチスは民主政を内側から腐食させ、短期間に崩壊させた。

正直言って、ナチスが崩壊させたのが何なのかわかりません。というよりも、政権が崩壊したのであればその通りなんですが、何が問題なのかわかりませんよねぇ。ナチスが勝手をやったとしても、民主主義という思想自体が崩壊したわけではございません。単に「政体」、政権が崩壊しただけです。

ところがですね、この例を出した後で、

現代における「民主政の終焉」の後には、我々が見たことのない新しい政治が誕生する可能性がある

というのですが、さすがの細谷先生も「新しい政治」の予言はできないでしょうが、御説の中心となっている「危機に瀕する米国の民主政」なるものが、なぜどのように崩壊するのかの記述がありません。しかし、それも説明しないまま、今度はプラトンを持ち出してきます。

自由な社会で怠惰な生活に浸かっていると、扇動的で強力な指導者に政治を委ねてしまう傾向があるからだ。

プラトンは「国家」の中で、「過度の自由は、個人においても国家においても、ただ過度の隷属状態へと変化する以外に途はないもののようだ」と論じている。

プラトンは、最高度に自由な民主政においてこそ、採択の僭主独裁制が生まれるという逆説を述べたのだ。

よくわからないんですが、要するにこういうことでしょうかね?自由な社会で皆さんが好き勝手にやっていると、なぜか扇動的・強力な独裁者に票を入れてしまい、独裁体制が生まれるということなのでしょうか?しかし、独裁体制が生まれることと、御説にある独裁体制という「政体」の崩壊とは無関係ですね。

また、これと「米国の危機」がどう結びつくのかわかりませんね。米国がそうだという何か証拠でもあるんでしょうかね?それらしき記述がちらっとありますね。

現代の米国が誇る民主政においては、多くのエリートたちが排斥されている。民主政にあっては、民衆の感情や欲求が政治を支配するからにほかならない。

「現代の米国が誇る民主政」というのは、現在の「政権」のことと解釈しようがありませんが、そこで「多くのエリート達が排斥されている」というのは、政権を構成するにあたり「本来参加すべき優れた人間が排除されている」ということなのでしょうか?

この「エリート」というのは一体だれなのでしょう?しかし、それが誰であれ、これはトランプがその公約を実現するために指名するものであって、とやかく言われるものではありませんね。なぜこれが「民衆の感情や欲求が政治を支配するからにほかならない」なんでしょうか?全くもって意味不明な文章です。

しかし、決定的なことが書いてありますね。細谷先生がいかに偏向しているかを証明するものです。

ここで重要なのは、トランプ政権が「民主政の終焉」をもたらしたのではなく、むしろ「民主政の終焉」に向かう過程の中で、米国にトランプ大統領が誕生したことである。米国民は、より理性的なヒラリー・クリントン候補やワシントンのエリートたちによる統治を拒絶したのだ。

はい、ここで細谷先生がいかにインチキであるかがバレました。最初に「ここで言うデモクラシーとは思想ではなく、民主政つまり政体のことだ」と、つまり、簡単な言葉でいえば政権のことだと言っておきながら、こちらでは「米国における民主政の終焉」と書いちゃってます。ナチスに関してはナチス政権の終焉でしかありませんが、この文章では「米国の民主政の終焉」と書いちゃってますねぇ。。。

読者を騙す意図がバレバレですね。いかにも「民主主義の終焉」と解釈させるような書き方になっているわけです。

さらには、何の根拠もなく「より理性的なヒラリークリントン候補やワシントンのエリートたち」と言っちゃってます。民主主義においては、あなたがどう評価するかは関係無いんですね。米国民の皆さんがどう評価するかです。仮に、万が一、ヒラリーの方がはるかに理性的であったとしても、トランプを選ぶ理由はいくらでもあります。「ヒラリーよりずっと人間味がある。情け深い」などという理由でも全く構わないのです。

実際のところ、退役軍人のケア、シニアに対するメディケアの保持、処方薬が高すぎるとずっと言い続けるトランプは、個人的にはまさにそうだと思いますが、しかし読売は一切報道しないので読売の愚かな読者は全く知りません。

そして、細谷先生は民主主義の根本を理解されていないようです。これで良く学者が務まると。。。いや学者ではありませんでした、御用学者でしたね、どうもすみませんでした。

それにしても、最初に書いている「独裁主義的な指導者が民主主義のルール拒否、対立相手やメディアの否定、暴力の許容などの行動に走る」というのはトランプのことなのでしょうかね?

対立相手の否定はその通りですね、しかし政敵を否定することのどこが悪いんでしょう?書いてありません。メディアの否定もその通りなんですが、読売と同様にウソばかり報道してますから、否定されるのは仕方ありませんね。

問題なのは、「民主主義のルール拒否」「暴力の許容などの行動」という点についてですが、これは学者として重大な発言と思われます。事実とすれば重大ですから、具体的な指摘が望まれるところですが、何もありません。言いっぱなしです。

むしろ二日ほど前にヒラリーがあからさまに暴力を肯定する発言をしましたが、これはどうなるんでしょうかね?

 
“You cannot be civil with a political party that wants to destroy what you stand for, what you care about,””That’s why I believe, if we are fortunate enough to win back the House and or the Senate, that’s when civility can start again. But until then, the only thing that the Republicans seem to recognize and respect is strength.”

我々が支持するもの、気遣うものを破壊したいという政党に対してcivil(文明的・礼儀にかなう)にはなれません。だからこそ私は信じるのです、もし我々が選挙で勝つ幸運があれば下院あるいは上院その両方を取り戻せば、それがcivility(社会規範にかなう丁寧さ・礼節)の再出発になるのです。しかし、それまでは、共和党が認識し尊重するように見えるものは、力だけなのです。